育児をしている時に現れる妖怪
先日、こちらの記事を拝見しました。
頻繁に現れる妖怪のようで、この妖怪に対する怒りをよく耳にします。
しかし、私はこの妖怪に遭遇したことがないです。
私には別の妖怪が決まって出没します。
それは、
「パパと一緒でいいね妖怪」
個人的には、モヤモヤする部分がないとはいえませんが、否定的なニュアンスでもないので好意的に受け止めるようにしています。ただ息子はいつも一緒なので言われるたびに不思議そうな顔をしています。
そして、出現頻度は驚くほど高いです。子連れ男性に話しかけるときの挨拶の雛形かと思うほどに言われます。
仮にこの頻度で「かわいそう妖怪」と遭遇すると考えたら辟易するだろうなと感じます。
「パパと一緒でいいね妖怪」との遭遇
私が、「かわいそう妖怪」に遭遇しない理由は、単純に育児に求めるハードルが男性だからという理由で下げられてるということに尽きると思います。
普通のことをしているだけで、「パパがやってくれてよかったねー」と言ってくれるので、ハードルが低くて困ることはないですし、ニコニコはしておきます。
あとは男性であるというわかりやすいアイコンがあるからでしょうか。
目にする育児に対して、男性がやっていることの方に目が行くのだと思います。
私も息子のお散歩デビューの頃は「パパと一緒でいいね妖怪」に遭遇したら、「いつも一緒なんですよ」なんて説明をしていたのですが、主夫を説明するために身の上話みたいになってしまうので面倒くさくてやめました。
ですので、今は一見さんに対しては休日のパパのつもりで接しています。
妖怪とは
育児は常に自分の経験を物差しとしがちです。
かわいそう妖怪となってしまった人は、「自分だったらこんなかわいそうなことをしない」を物差しとしてママ達に余計なお節介を働いているのだと思います。
そう考えると、「パパと一緒でいいね妖怪」は、「パパに(と)もっと育児をして欲しかった妖怪」なのかなとも思えます。
妖怪となってしまった方は、パパに育児を手伝ってもらうことが出来なかったのかもしれませんし、パパが忙しくてこどもとのお出かけを一緒に楽しむことができなかったのかもしれません。
そんな事情を想像すると、Amazonプライムでゲゲゲの鬼太郎劇場版を夜な夜な酒を飲みながら見ている私は、「パパと一緒でいいね妖怪」に同情する気持ちすら芽生えてしまいます。
少なくとも我々世代から「パパと一緒でいいね妖怪」を生み出さないようにしなくてはならないと思いました。